
履歴書を書いていて、「本人希望記入欄」のところで手が止まってしまった経験はありませんか?何を書けばいいのか分からなくて、空欄のままでもいいのか、それとも何か書いた方がいいのか…。特に介護業界で初めて転職する方は、迷ってしまいますよね。
実はこの欄には、書くべき内容とマナーがちゃんとあるんです。適切に記入すれば、採用担当者にあなたの誠実さや柔軟性が伝わります。この記事では、介護職の本人希望記入欄の正しい書き方と、具体的な例文をわかりやすく解説していきますね。

本人希望記入欄は、履歴書の最後のほうに設けられている自由記入欄のことです。求職者が企業や施設に対して、勤務条件や働き方について希望を伝えられる場所として用意されています。この欄をどう使うかで、あなたの印象が大きく変わることもあるんですよ。
採用担当者は本人希望記入欄を通じて、あなたの柔軟性や誠実さを確認しています。介護施設では、シフト制やチームワークが求められるため、「この人は施設の運営に協力的だろうか」という視点で見られるんです。
また、希望条件が多すぎたり、書き方が高圧的だったりすると、「協調性に欠けるかも」と判断されることもあります。逆に、やむを得ない事情を丁寧に説明できていれば、誠実な印象を与えられるでしょう。この欄は単なる要望を書く場所ではなく、コミュニケーションの場だと考えるとよいですね。
特に希望がない場合は、「貴施設の規定に従います」と記入するのが基本です。この一文は、あなたが施設のルールを尊重し、柔軟に対応できる姿勢を示すことができます。介護業界では協調性が重視されるため、この表現は好印象を与えやすいんですよ。
「何も書かないと失礼かも」と不安に思う方もいますが、本当に希望がないのに無理に書く必要はありません。むしろシンプルに誠実さを伝えるこの表現が、採用担当者に安心感を与えます。空欄にするよりも、この一文を丁寧に書くことをおすすめします。

本人希望記入欄には、書いてもよい内容と避けるべき内容があります。ここでは、介護職の履歴書で記入しても問題ない、むしろ書くべき情報をご紹介しますね。採用担当者が知りたい情報を適切に伝えましょう。
同じ施設で介護職員、ケアマネジャー、生活相談員など複数の職種を募集している場合、希望する職種を明記しましょう。採用担当者が応募内容を正確に把握するために必要な情報です。
例えば「介護職員を希望いたします」と記入すれば、どの職種で選考を進めるべきか明確になります。資格や経験によって応募できる職種が複数ある場合は、第一希望だけでなく「介護職員を希望いたしますが、他の職種でもご検討いただければ幸いです」と柔軟性を示すとよいですね。
法人全体で複数の施設を運営している場合、勤務希望の施設や地域を記入することができます。通勤時間や家庭の事情で、どうしても特定の施設でしか働けない場合は、その理由とともに伝えましょう。
「○○区内の施設を希望いたします(育児中のため)」のように、理由を添えると採用側も配慮しやすくなります。ただし、あまりにも限定しすぎると選考の幅が狭まるので、可能であれば「○○区を希望いたしますが、通勤可能な範囲であれば柔軟に対応いたします」と書くのがおすすめです。
介護施設では早番・日勤・遅番・夜勤などのシフト制が一般的です。家庭の事情で特定の時間帯に勤務できない場合は、その旨を正直に伝えましょう。ただし、理由を明確にすることが大切です。
「小学生の子どもの育児中のため、日勤のみを希望いたします」や「週3日程度の勤務を希望しております」など、具体的に記入します。ただし、募集要項が「夜勤可能な方」となっている場合に「夜勤不可」と書くのは避けるべきです。応募する前に、募集条件をよく確認してくださいね。
いつから働き始められるかは、採用担当者が最も知りたい情報のひとつです。現在在職中で退職日が決まっている場合や、資格取得を待っている場合は、必ず記入しましょう。
「○月○日から勤務可能です」と具体的に書くか、「○月中旬以降、ご相談の上で調整可能です」のように柔軟性を持たせた表現もよいでしょう。即日勤務が可能な場合は「内定をいただき次第、すぐに勤務可能です」と記入すれば、人手不足の施設にとっては好印象になります。
現在働いている方や、日中に対応できない事情がある場合は、連絡可能な時間帯を記入しておくとスムーズです。採用担当者が連絡しやすくなり、お互いに無駄なやり取りを避けられます。
「平日の18時以降でしたら、お電話に出られます」や「メールでのご連絡をお願いいたします」など、具体的に書きましょう。ただし、あまりにも限定しすぎると連絡が取りにくい印象を与える可能性もあるため、できるだけ幅を持たせて記入するのがポイントですね。

希望条件を書くときには、ちょっとした書き方のコツがあります。同じ内容でも、伝え方次第で印象が大きく変わるんですよ。ここでは、採用担当者に好印象を与える記入のポイントを3つご紹介しますね。
本人希望記入欄のスペースは限られているため、要点を絞って簡潔に書くことが大切です。長々と説明すると、かえって読みづらくなり、何を伝えたいのか分かりにくくなってしまいます。
箇条書きを使ったり、一文を短くまとめたりする工夫をしましょう。例えば「月曜日と水曜日は子どもの習い事の送迎があるため17時までの勤務を希望します」よりも、「育児中のため、月・水は17時まで勤務を希望いたします」の方がすっきりして読みやすいですよね。
希望条件を書くときは、その理由を簡潔に添えると理解されやすくなります。理由がないと、単なるわがままと受け取られてしまう可能性があるからです。
「夜勤はできません」だけでは否定的な印象ですが、「小学生の子どもの育児中のため、日勤での勤務を希望いたします」と書けば、やむを得ない事情として受け止めてもらいやすくなります。理由を伝えることで、あなたの状況を理解してもらえるだけでなく、誠実さも伝わるでしょう。
希望を伝えながらも、柔軟に対応する姿勢を見せることが重要です。あまりにも条件を限定しすぎると、「扱いにくい人」という印象を与えかねません。
「~を希望いたしますが、ご相談可能です」「できる限り対応いたします」といった表現を使うと、協調性がある印象を与えられます。例えば「土日祝日の休みを希望いたしますが、月に1~2回程度でしたら出勤可能です」のように書けば、希望を伝えつつも柔軟性をアピールできますね。

実際にどう書けばいいのか、具体的な例文を見たほうがイメージしやすいですよね。ここでは、介護職でよくあるシチュエーション別に、本人希望記入欄の記入例をご紹介します。そのまま使えるものもあるので、ぜひ参考にしてください。
複数の職種を募集している施設に応募する際は、職種を明確にしましょう。
例文:
このように書けば、どの職種で選考を進めればよいかが一目で分かります。
育児や介護などの事情で、勤務時間に制約がある場合の例文です。
例文:
理由とともに柔軟性を示すことで、前向きな印象になりますね。
複数の施設を運営する法人に応募する場合、勤務地の希望を伝える例文です。
例文:
希望を伝えつつ、柔軟に対応できる姿勢を見せることがポイントです。
特別な希望条件がない場合は、シンプルに誠実さを伝えましょう。
例文:
この一文だけで、協調性と柔軟性をしっかりアピールできますよ。

書いてもよい内容がある一方で、本人希望記入欄には書かない方がよい内容もあります。うっかり書いてしまうと、マイナス評価につながることもあるので注意が必要です。ここでは避けるべき内容を確認しておきましょう。
給与や手当、福利厚生についての要望は、本人希望記入欄には書かないのがマナーです。これらは面接の場で確認すべき内容であり、履歴書に書くと「お金のことばかり気にしている」というネガティブな印象を与えかねません。
「月給○万円以上希望」「賞与○ヶ月分希望」「交通費全額支給希望」といった内容は避けましょう。募集要項に記載されている条件を確認し、詳細を知りたい場合は面接時に質問するのが適切ですね。
募集要項に明記されている条件と明らかに異なる希望を書くのはNGです。例えば「夜勤できる方」という条件なのに「夜勤不可」と書いたり、「フルタイム勤務」の募集に「週2日希望」と書いたりするのは避けましょう。
こうした希望を書くと、「募集要項をきちんと読んでいない」と判断され、書類選考で落とされる可能性が高くなります。応募する前に募集条件をしっかり確認し、自分の希望と合致しているかチェックすることが大切ですよ。
「特になし」と書いたり、空欄のままにしたりするのは避けましょう。本人希望記入欄は、あなたの誠実さや丁寧さを伝える場でもあります。何も書かないと、「やる気がない」「いい加減な人」という印象を与えてしまう可能性があるんです。
本当に希望がない場合でも、「貴施設の規定に従います」という一文を丁寧に記入してください。たったこれだけで、あなたの真面目な姿勢が伝わります。空欄や「特になし」は、せっかくのアピールチャンスを逃してしまうことになりますよ。

本人希望記入欄に書ききれなかった条件や、履歴書には書きにくい内容もありますよね。そんなときは、面接の場で直接伝えるのが効果的です。ここでは、面接で希望を伝える際のポイントをお伝えしますね。
本人希望記入欄のスペースは限られているため、すべての希望を書ききれないこともあります。また、給与や詳細な勤務条件など、履歴書に書くには適さない内容もあるでしょう。
そうした内容は、面接の場で質問されたときや、「何か質問はありますか?」と聞かれたタイミングで伝えるのがベストです。面接では双方向のコミュニケーションが取れるため、細かなニュアンスまで伝えられますし、施設側の意向も確認できます。遠慮しすぎず、入職後のミスマッチを防ぐためにも確認しておきましょうね。
面接で希望条件を伝えるときは、伝え方が重要です。まず、条件を一方的に要求するのではなく、「相談させていただきたいのですが」という丁寧な姿勢で切り出しましょう。
例えば「子どもの保育園のお迎えがあるため、平日は17時までの勤務を希望しておりますが、土日でしたら終日勤務可能です」のように、制約だけでなくできることも合わせて伝えると好印象です。また、「将来的には夜勤も検討しております」と将来の可能性を示すと、前向きな姿勢が伝わりますよ。
質問するタイミングも大切で、面接の終盤で「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたときが適切です。最初から条件の話ばかりすると、仕事への意欲が疑われる可能性があるので注意してくださいね。

本人希望記入欄は、勤務条件の希望を適切に伝える大切な欄です。基本は「貴施設の規定に従います」と記入し、希望職種・勤務地・勤務時間・入職可能日・連絡可能時間など、必要な情報だけを簡潔に書きましょう。
書くときのポイントは、理由を添えて柔軟性を示すこと。給与や待遇面の要望、募集条件と合わない希望、「特になし」や空欄は避けてください。履歴書に書ききれない内容は、面接で丁寧に相談すれば大丈夫です。適切な記入で、あなたの誠実さと協調性をしっかりアピールしてくださいね。
