
介護のお仕事に興味を持ち、「もっと専門的な知識を身につけたい」「お給料をアップさせたい」と考えたとき、まず目標になるのが『介護福祉士』という国家資格ではないでしょうか。
「国家試験」と聞くと、なんだか難しそうで身構えてしまうかもしれませんね。でも、安心してください。介護福祉士国家試験は、しっかり準備をすれば合格できる試験です。
この記事では、介護福祉士国家試験の仕組みや受験するためのルート、合格率、そして気になる試験日程まで、初めての方にもわかりやすく解説します。これから介護業界でのキャリアアップを目指すあなたの、最初の一歩をサポートできれば嬉しいです。ぜひ最後まで読んで、未来の自分をイメージしてみてくださいね。

介護福祉士国家試験は、介護の現場で活躍するための専門知識と技術を証明する国家資格の取得試験です。高齢化が進む日本において、質の高い介護サービスを提供できる人材として、その需要は年々高まっています。
この試験に合格することで、介護福祉士として幅広い業務に携わることができるようになります。
介護福祉士は、介護が必要な方に対して、食事や入浴、排泄などの身体的な介助を行う専門職です。それだけでなく、ご本人やご家族からの相談に乗ったり、介護のアドバイスを行ったりするのも大切なお仕事なんですよ。
この資格は「名称独占資格」といって、資格を持っていない人が「介護福祉士」と名乗ることはできません。つまり、この資格を持っていることは、介護のプロフェッショナルであるという国からの証明になるのです。就職や転職の際に有利になるだけでなく、資格手当がつくことでお給料アップも期待できます。
介護福祉士になるための国家試験は、年に1回実施されています。試験を実施しているのは、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」という機関です。
試験は筆記試験と実技試験に分かれていますが、多くの受験者が実技試験を免除されるルートを選んでいます。合格率は近年高くなっており、しっかりと対策をすれば決して手の届かない資格ではありません。まずは敵を知ることから始めましょう。

介護福祉士国家試験を受けるためには、ただ「受けたい!」と思うだけでは受験できません。実は、受験資格を得るためにいくつかのルートが用意されているんです。
大きく分けると以下の4つのルートがあります。ご自身の状況に合わせて、どのルートが最適か確認してみましょう。
すでに介護現場で働いている方や、これから働きながら資格を目指す方に最も一般的なのがこのルートです。
以下の2つの条件を両方満たす必要があります。
働きながら実務者研修を受講し、3年の経験を積んで受験する方が多いですね。「実務者研修」は、以前のホームヘルパー1級や介護職員基礎研修に相当する、より実践的な研修です。
高校卒業後などに、介護福祉士を養成する専門学校や短期大学、大学などに通って資格を目指すルートです。
養成施設で所定のカリキュラムを修了することで受験資格が得られます。以前は養成施設を卒業すれば試験を受けずに資格が取得できましたが、制度が変わって国家試験の受験が必要になりました(経過措置あり)。
学校でじっくりと知識や技術を学べるので、基礎からしっかり身につけたい方におすすめです。
福祉系の高校(福祉科など)に入学し、所定の科目や単位を修得して卒業するルートです。
高校在学中に必要な知識や技術を学び、卒業と同時に(または卒業見込みで)国家試験を受験します。高校生のうちから介護の道を目指している方にとっては、最短で資格取得を目指せる方法ですね。
※入学年度やカリキュラムによって、実技試験の有無などが異なる場合があるので注意が必要です。
これは、日本と経済連携協定(EPA)を結んでいる国(インドネシア、フィリピン、ベトナム)から来日した候補者の方が対象となるルートです。
日本の介護施設で働きながら研修を受け、日本の国家試験合格を目指します。私たち一般の受験者とは少し異なる特別な枠組みですが、現場で一緒に働く仲間として知っておくと良いでしょう。

いざ受験するとなると、どんな問題が出るのか気になりますよね。試験は「筆記試験」と「実技試験」の2種類ありますが、多くの人は筆記試験のみで合否が決まります。
ここでは、試験の具体的な中身について見ていきましょう。
介護福祉士国家試験の筆記試験は、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4つの領域と、「総合問題」から構成されています。これらは全部で13科目に分かれており、幅広い知識が求められるんです。試験はマークシート方式で、5つの選択肢から正解を1つ選ぶ形式で行われます。
主な出題領域:
出題範囲は広いですが、基本的な知識を問う問題が多いのが特徴でしょう。4つの領域に加えて出題される「総合問題」では、事例形式の実践的な問題が出題されますので、しっかりと準備しておきましょう。
以前は介助の実演を行う実技試験がありましたが、2024年度の第37回試験から、介護福祉士国家試験の実技試験は廃止されたんです。
現在の試験制度のポイント:
つまり、実務者研修の有無などによる免除条件を気にする必要はもうありません。これからは全員が筆記試験対策だけに集中できるので、学習計画も立てやすくなるでしょう。ぜひ安心して、試験勉強に取り組んでみてください。

目標を定めるためには、いつ試験があるのかを知ることが大切です。例年の傾向を踏まえて、第38回試験(令和7年度)の予定を見ていきましょう。
※正確な日程は毎年6月〜7月頃に社会福祉振興・試験センターから発表されますので、必ず公式サイトで最新情報をチェックしてくださいね。
介護福祉士国家試験は、例年1月下旬の日曜日に筆記試験が行われます。
受験地は全国の主要都市(約35ヶ所)に設けられています。自宅から近い会場を選べるのは嬉しいポイントですね。試験会場は受験票が届くまで確定しないことが多いので、余裕を持って移動手段を考えておきましょう。
受験するためには、まず『受験の手引』を取り寄せる必要があります。申し込み期間は例年8月上旬から9月上旬までの約1ヶ月間と短めです。
申し込みのステップ:
書類の不備があると受験できないこともあるので、早めの準備が鉄則ですよ。
介護福祉士国家試験の受験には手数料がかかります。金額は年度によって変更される可能性があるため、最新情報は「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」の公式サイトで確認しておきましょう。
決して安い金額ではありませんよね。だからこそ、しっかりと計画を立てて準備を進めましょう。近年の合格率は70%前後と比較的高い傾向にありますが、油断は禁物です。過去問を繰り返し解くなど、効率的な勉強法を取り入れて一発合格を目指したいところです。
資格手当については職場によって異なりますが、月額数千円から1万円程度の手当がつくケースも珍しくありません。合格すれば収入アップにつながる可能性が高いので、ぜひご自身の職場の規定を確認してみてください。

「国家試験ってやっぱり難しいのかな…」と不安に思う方もいるでしょう。でも、数字を見てみると、実はそこまで恐れる必要はないことがわかります。
最近の合格率や合格基準について解説しますので、自信を持ってチャレンジしてくださいね。
近年の介護福祉士国家試験の合格率は、70%〜80%前後で推移しており、国家資格の中では比較的高い合格率と言えます。
| 実施回 | 合格率 |
|---|---|
| 第36回 | 82.8% |
| 第35回 | 84.3% |
| 第34回 | 72.3% |
| 第33回 | 71.0% |
| 第32回 | 69.9% |
以前は50%台だったこともありましたが、最近はしっかりと準備した人が報われる試験になっています。真面目に学習すれば、合格ラインには十分届きますよ。
介護福祉士国家試験に合格するためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。
苦手科目を作らず、まんべんなく勉強することが合格への近道といえるでしょう。「広く浅く」でも良いので、まずは0点を回避する戦略を立ててみてください。

働きながら勉強するのは大変ですよね。限られた時間の中で効率よく合格を目指すためのポイントをご紹介します。
自分に合ったスタイルを見つけて、無理なく学習を続けていきましょう。
一般的に、介護福祉士国家試験の合格に必要な勉強時間は、250時間前後が目安と言われています。ただ、お持ちの資格や実務経験によって差が出ることもあるため、初めて受験する方やじっくり学びたい方は、300〜500時間程度を目安に計画を立てると安心ですね。
期間にすると、試験の3ヶ月〜6ヶ月くらい前から始めるのが一般的ですが、お仕事と両立しながら独学で進める場合など、余裕を持って1年前から準備をスタートする方もいらっしゃいます。ご自身の状況に合わせてスケジュールを組んでみましょう。
毎日少しずつでもコツコツ続けることが、合格への近道です。通勤時間や休憩時間などのスキマ時間も上手に活用して、自分に合った効率的な勉強法で進めてみてください。
独学でも合格は可能ですが、効率を上げるなら良い教材選びが重要です。
おすすめの対策:
まずは書店で自分が見やすいと感じるテキストを1冊選んでみましょう。

「合格通知が届いた!やったー!」…ちょっと待ってください。実は、試験に合格しただけでは「介護福祉士」として働くことはできません。
合格後に必ず行わなければならない「登録手続き」について説明します。これを忘れると資格証がもらえないので注意してくださいね。
介護福祉士国家試験の合格証書と一緒に届く案内をよく確認して、さっそく登録申請の準備を始めましょう。主に以下の書類が必要になります。
これらを「社会福祉振興・試験センター」へ簡易書留で郵送します。お金がかかる手続きなので、早めに準備しておくと安心でしょう。
申請書類に不備がなければ、約1ヶ月〜1ヶ月半ほどで「介護福祉士登録証」が手元に届きます。
この登録証を受け取って初めて、法的に「介護福祉士」を名乗ることができるようになります。職場への報告や資格手当の申請にもこの登録証(または登録済証明書)が必要になるので、合格したらすぐに手続きを済ませてしまうのが一番ですよ。
手元に届いた登録証を見ると、これまでの努力が形になった実感が湧いてくるはずです!

受験資格を得るには実務経験や養成校などのルートがありますが、多くの方は「働きながら実務者研修を受けて受験」という道を選んでいます。試験は年に1回、1月下旬に行われ、合格率は近年70%〜80%と高水準です。
しっかりと計画を立てて勉強すれば、決して難しい試験ではありません。資格を取得すれば、自信を持ってケアに当たれるようになり、待遇面でも大きなメリットがあります。ぜひ、あなたもチャレンジしてみてくださいね。応援しています!

介護福祉士国家試験について、よく聞かれる疑問をまとめました。受験を検討する際の参考にしてくださいね。