「新しい命の誕生に立ち会える助産師になりたいけれど、実際の給料はどれくらいなのかな?」
「看護師と比べて、助産師の年収にはどれくらいの差があるの?」
将来の進路を考える際、やりがいと同じくらい気になるのが収入面ですよね。助産師は専門性が高く、責任の重い仕事だからこそ、それに見合った対価が得られるのか不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、助産師の平均年収や給与の実態について、公的なデータや働き方による違いを交えて詳しく解説します。
これらを知ることで、将来のライフプランがより具体的になるはずです。ぜひ、あなたのキャリア選択の参考にしてみてくださいね。

助産師は、専門的なスキルと資格が必要な職業であるため、一般的に給与水準は高めです。しかし、実際の金額がどれくらいなのか、具体的なイメージを持ちにくい方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、厚生労働省の統計データなどを参考に、助産師の平均的な年収や月収、賞与の相場について詳しく見ていきましょう。年代による推移や手取り額についても解説しますので、将来の生活設計にお役立てください。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、助産師の平均的な給与水準は以下のようになっています。
助産師の平均年収は、全職種の平均と比較しても高い水準にあるといえるでしょう。ただし、この数値は主に正社員の方を対象とした統計結果のため、実際の求人データ(約446万円)とは差がある点には注意が必要です。もちろん、勤務する病院の規模や地域によっても変動はありますが、夜勤や分娩対応などの手当が加算されることで、安定した収入が見込める職業といえるのではないでしょうか。
助産師の平均年収は、全体で約580万円前後が目安とされています。年齢や経験を重ねるごとに給与はどのように変化するのでしょうか。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」などのデータを参考に、年代別の年収推移を整理しました。
| 年代 | 平均年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20代 | 370万〜510万円 | 初任給からスタートし、夜勤や実務経験により徐々に増加 |
| 30代 | 520万〜580万円 | リーダー業務などを任され、経験給が加算される |
| 40代 | 520万〜620万円 | 管理職や指導的な役割を担う機会が増え、年収も安定して上昇する |
| 50代 | 600万〜700万円 | 豊富な経験や役職手当などにより、年収が最も高い水準で推移する |
※厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」などを参考に作成。施設規模や地域により異なります。
20代のうちはスキルアップに励む時期ですが、30代以降はその専門性を発揮できる場面が増えてくるでしょう。ご自身のライフステージに合わせた働き方を選びながら、長く活躍できるキャリアパスを描いてみてください。
「額面の年収は分かったけれど、実際に口座に振り込まれる金額は?」と気になる方も多いですよね。
一般的に、手取り額は額面給与の約75〜80%といわれています。
ここから、所得税、住民税、社会保険料(健康保険、厚生年金など)が差し引かれます。賞与の手取りも同様に計算されるため、生活費や貯蓄の計画を立てる際は、この「手取り額」をベースに考えると安心です。

「看護師資格を持っているなら、そのまま看護師として働くか、さらに進学して助産師を目指すか迷う」という方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、助産師の方が看護師よりも年収が高い傾向にあります。なぜ同じ医療現場で働く職種でありながら給料に差が生まれるのか、その理由や仕組みについて解説します。
各種統計データを見ると、助産師の平均年収は看護師の平均年収(約500万円前後)と比較して、50万〜80万円ほど高い傾向にあります。
この差は、月々の給与だけでなく、賞与のベースとなる基本給の違いや、専門職としての手当が影響しています。1年単位で見ると大きな差になりますし、生涯賃金で考えると、さらにその差は広がることになります。資格取得には追加の学習期間が必要ですが、経済的なメリットは十分にあるといえますね。
助産師の給与が高い主な理由は、専門的な手当が充実している点にあります。
特に「分娩」は助産師ならではの独占業務を含むため、これに関連する手当が大きなウェイトを占めます。また、夜間のお産に対応するための夜勤回数が多くなることも、結果として給与総額を押し上げる要因となっています。

助産師の年収は、個人のスキルだけでなく、「どこで働くか」「どのように働くか」によっても大きく変わります。
同じ資格を持っていても、勤務先の規模や地域によって待遇には差が生まれるものです。ここでは、施設形態による違いや地域差について詳しく見ていきましょう。ご自身の希望する働き方と収入のバランスを考える際の参考にしてください。
勤務する医療機関の規模や種類は、年収を左右する大きな要素です。
助産師の平均年収は、働く地域によって大きく異なります。一般的に「大都市圏ほど給与が高い」というイメージを持たれがちですが、実際のデータを見ると、必ずしもそうとは限りません。
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査などを参照すると、岡山県(約826万円)や鹿児島県、青森県などで高い水準を示している一方、東京(約475万円〜520万円前後)は全国平均の約570万円と比較してやや低めにとどまる傾向が見られます。なお、統計データによって数値に多少のばらつきはありますが、都道府県によって給与水準には大きな差があるのが現状です。
単に金額だけで比較するのではなく、その地域での生活費を含めて検討することが大切でしょう。地方であっても、生活コストを抑えることで経済的にゆとりのある生活を送れる可能性は十分にあります。

「将来のためにもっと貯金を増やしたい」「キャリアを積んで収入を上げたい」と考える助産師さんも多いはずです。
助産師資格という強力な武器を活かして、さらに年収アップを目指すためには、どのようなアプローチがあるのでしょうか。ここでは、具体的で実践的な3つの方法をご紹介します。
すぐに収入を増やし、助産師の平均年収以上の給与を目指す場合、最も確実なのは夜勤やオンコールの回数を増やすことでしょう。
夜勤手当は施設によって異なりますが、1回あたり5,000円〜2万円程度が相場とされています。月に数回シフトを増やすだけでも、手取り額に大きな差が出るはずです。また、お産を取り扱う施設などでは、夜間の緊急呼び出しに備えるオンコール待機も手当の対象となります。
オンコールの待機手当は1回につき1,000円〜3,000円程度が一般的で、実際に出動した場合に別途手当が支給される仕組みが多くなっています。体力的な負担に加え、いつ呼ばれるかわからない精神的なプレッシャーや生活上の制約はありますが、若手のうちや短期間で集中して稼ぎたい場合には有効な手段と言えるでしょう。
現在の職場の給与体系に限界を感じる場合は、厚生労働省の調査による助産師の平均年収(約567万円)を基準の一つとし、より条件の良い職場への転職を検討するのも良いでしょう。
求人情報をチェックする際は、設置主体や病床規模だけで判断しないことが大切です。基本給だけでなく、各種手当の内容や賞与の実績もしっかりと比較検討してみてください。
長期的な視点で年収アップを目指すなら、キャリアアップも視野に入れましょう。
病院内で看護師長や看護部長などの管理職を目指せば、役職手当により大幅な年収アップが期待できます。また、経験を積んだ後に助産院を開業するという選択肢もあります。開業は経営のリスクも伴いますが、軌道に乗れば勤務助産師以上の収入を得られる可能性も秘めています。また、専門看護師や認定看護師の資格取得も、手当アップや昇進のきっかけになります。

助産師の平均年収について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
記事のポイントをまとめます。
助産師は、命の誕生を支える尊い仕事であり、その専門性は高い給与水準として評価されています。収入面での安心感は、長く働き続けるための大切な要素の一つです。ぜひ、ご自身のライフプランに合った働き方を見つけてくださいね。

助産師の給料や働き方について、よくある質問をQ&A形式でまとめました。